元気なうちにやるべき3つのこと
子に迷惑をかけない終活とは
今回は、「子に迷惑をかけたくない」と考える親世代の方に向けて、“元気なうちにやっておきたい終活の3つの準備”をご紹介します。
人生100年時代とはいえ、万が一のときは突然やってくるものです。
そのときに、何の準備もされていなければ、残された家族には大きな負担や不安がのしかかります。
「ありがとう」と言って見送りたいのに、手続き・片づけ・トラブル対応に追われて悲しむ暇もなくなるかもしれません。そうならないために対策しておくことをお伝え致します。
財産の棚卸しとリスト化
まずは、「自分が何を持っているか」を明確にしましょう。
現金や預金、不動産、株式、保険だけでなく、借入金やローンも含めて洗い出します。
大切なのは、“家族が探しやすいように、一覧でまとめておく”こと。
特に銀行口座やネット証券などは、放置すると相続時に発見されないこともあります。
ノートでもエクセルでも構いません。
「財産リスト」は、子にとっての道しるべになります。
医療・介護・延命措置についての意思表示
終末期医療や介護の方針も、家族の負担を大きく左右します。
「延命治療は希望しない」「自宅で過ごしたい」など、ご自身の希望を明確に伝えておきましょう。
最近は「尊厳死宣言書」や「リビング・ウィル」など、事前に意志を残す手段もあります。
書面がなくても、家族と話し合いをするだけで、判断に迷う場面での“心の支え”になります。
遺言書の作成
「うちは財産が少ないから揉めないだろう」――そう思っていませんか?
実際には、金額の大小に関係なく、相続をきっかけに家族関係が壊れてしまうケースも少なくありません。
だからこそ、法的効力のある「遺言書」を残しておくことが大切です。
とくに、自宅不動産しか資産がない場合や、子ども同士の仲があまりよくない場合は要注意です。
専門家のサポートを受けながら作成すれば、形式不備の心配もなく、安心して未来を託すことができます。
まとめ
終活は、「死の準備」ではありません。
「人生の棚卸しをして、残りの人生を軽やかに生きるための作業」です。
元気な今だからこそ、子どもと向き合って話ができます。
そして何より、自分自身が「大切な人に迷惑をかけずに終われる」という安心を手に入れることができます。
将来の不安を“準備”に変えて、安心の老後を迎えましょう。